ゼオスキン使用中に起きる「皮むけ」とは?対処法はある?
ゼオスキンはドクターズコスメの中でも人気のあるブランドで、美容系のアカウントを中心にSNSでも大いに話題になっています。ゼオスキンの効果の口コミの中には、顔の皮がむける、いわゆる「皮むけ」が発生した……という気になる体験談を目にするかもしれません。そういったゼオスキンには副作用があると聞くと、使用するにあたって不安を抱いてしまうでしょう。しかし、ゼオスキンの皮むけに関しては過剰に心配する必要はないようです。今回はゼオスキンの皮むけについて、詳しくお話ししていきます。
ゼオスキンで皮むけが起こる理由
なぜゼオスキンでは、皮むけが起こってしまうのでしょうか。そもそもゼオスキンの製品を使ったからといって、必ず皮むけが起こるというわけではありません。皮むけが起こる原因は、製品とともに処方される医薬品のトレチノイン(ビタミンA誘導体)やレチノールが原因であるケースが多いでしょう。この皮むけはいわゆるレチノイド反応と呼ばれるもので、特別な症状ではありません。トレチノインやレチノールを肌に塗ることで、表皮のターンオーバーが促進されます。このターンオーバーによりシミが薄くなったり、ニキビができにくくなったりという効果を実感できるようになるでしょう。その一方で、ターンオーバーが促進されるということは、新しい皮膚の生産が増えるということでもあります。角質の排出が促されるため、皮むけや赤みといった副作用を感じることになるかもしれません。処方されたトレチノインやレチノールのほかにも、一部のゼオスキンの製品にはそれらの成分が含まれているものもあり、皮むけを起こすこともあります。
皮むけが起きる人と起きない人の違い
ゼオスキンの口コミをチェックしていると、皮むけに戸惑う人が多くなっています。その一方で全く皮むけをせず、それはそれで効果がないのではないか……と不安を抱いている方もいるかもしれません。皮むけが起こる人と起こらない人の違いとしては、大きく3つあると言われています。まず1つ目は個人の体質によるものです。個人の肌の状態や体質によっては、皮むけしない方もいるでしょう。2つ目はこれまでの耐性によるものです。例えば過去に少しの期間であってもゼオスキンを使用した経験があったり、他のトレチノインやレチノールを用いたスキンケアを行ったりしていた場合には、既に耐性がついているため、皮むけが起こらないケースもあるでしょう。3つ目は皮脂の分泌量が多いためです。皮脂の分泌が多いタイプの方は皮がむけづらいこともあるので、濃度を調節する必要が生じます。どれが理由なのかは個人ではわからないケースも多々あるため、気になったときには医師に相談してみましょう。
ビタミンAの役割
皮むけの原因になるトレチノインやレチノールは、なぜゼオスキンに含まれているのでしょうか。そもそもレチノールとはビタミンAの主成分であり、それを肌に誘導するのがトレチノインです。美容におけるビタミンAの役割は、肌の健康を守るためです。目や皮膚の粘膜の健康を保ち、抵抗力を強める働きがあります。さらにビタミンAには肌のターンオーバーを促す効果があり、シミやニキビといった肌トラブルを改善してくれる効果が期待できるでしょう。また過剰な皮脂分泌のコントロールや、細胞の方法といった役割もあります。そういった美容に良い成分ではあるものの、これまでビタミンAを補った経験のない方や体質によっては、レチノイド反応と呼ばれる皮むけを感じます。
皮むけはどのくらいで収まる?
ゼオスキンを使用するとビタミンAのレチノイド反応から、肌の皮むけが起こる方も少なくありません。しかしこの皮むけに関しては、ゼオスキンを使用しているあいだはずっと起こっているというわけではないので安心してください。皮むけの期間としては、肌の健康状態や個人の体質によって左右されるため、これといった決まった期間は存在していません。おおよそではありますが、ゼオスキンを使用し始めてから3~4週間ほどは皮剥けしやすい状態が続きます。その後、4~6週間程度で少しずつ反応が落ち着き、ゼオスキンの効果を実感しやすくなるでしょう。そのため、皮むけをしたからといって自己判断で使用を中止するのではなく、医師に相談することが大切です。
皮むけ期間中にやってはいけないこと
ゼオスキンをし続けることで、やがて皮むけは自然と落ち着くケースがほとんどです。その一方で、皮むけをしている期間はどのように肌のメンテナンスをすれば良いのか、迷ってしまう方もいるでしょう。今回は皮むけ期間中にやってはいけないことについて、詳しくまとめてみました。
途中で使用をやめる
皮むけが気になり、途中でゼオスキンの使用をやめてしまう方もいます。ゼオスキンのセラピューティックプログラムは、反応期・耐久期・完成期の3つの期間に分けられています。皮むけが起こるのは、この最初の期間にあたる反応期です。肌が反応して皮剥けや赤みといった症状が一時期的に現れますが、これはターンオーバーが促され、新しい皮膚が生まれ変わっている期間でもあります。反応期にゼオスキンの使用をやめると、皮剥けの症状がおさまるものの、スキンケア効果としては薄くなります。どうしても皮むけが気になる場合は、クリニックに相談して解消するようにしてください。
必要以上に肌を刺激する
肌に赤みや皮むけがあると、つい気になって触れてしまいがちです。手で触るのはもちろんのこと、皮むけを隠そうとファンデーションを厚く塗ったり、洗顔料でこすったりすると、さらに肌が刺激を受け印象を強めてしまう可能性が高まります。皮むけが起こっているときは、普段の肌よりもデリケートな状態になっているはずです。保湿や紫外線対策はいつも以上に気を配りつつ、メイクで見た目をカバーするような行為は避けてください。
不摂生な生活を送る
ゼオスキンを使用して肌に赤みが現れている際は、肌のターンオーバーが促されているサインでもあります。そういったときに寝不足や暴飲暴食で不摂生な生活を送ると、せっかく肌が生まれ変わろうとしているのに、妨げることにつながってしまうかもしれません。皮むけをしているときにはできるだけ睡眠時間を確保し、食事や運動といった正しい生活習慣を意識するようにしてください。
私生活の見直しで肌を健康に
ゼオスキンは効果の高いスキンケア製品として人気があります。ゼオスキンを使用するのであれば、スキンケアを続けるのと同時に生活習慣も見直してみましょう。食事や睡眠はもちろん、運動などで新陳代謝を活性化することによって、より美しい肌を手に入れることができそうです。またとくに運動は代謝を活性化してくれるため、皮むけ期間の長さを改善できるかもしれません。私生活の過ごし方についても気になる点があれば、皮膚科でカウンセリングを受けてみましょう。
まとめ
ゼオスキンの皮むけは「レチノイド反応」と呼ばれている、ビタミンAが反応して起こるものです。皮むけは個人の体質によって、起こる人と起こらない人がいるでしょう。皮むけは3~4週間でピークを迎え、4~6週間程度で少しずつ反応が落ちついていきます。どうしても皮むけが気になってしまったり、日常生活を送るにあたって不便を感じたりするのであれば自己判断をせず、皮膚科に相談することをオススメします。